中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第171号 2005年8月8日
江戸時代の薬(山葵(わさび))、薬酒の楽しみ方(楮実酒(ちょじつしゅ))
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山葵(わさび)
「山葵(わさび)」
江戸時代には瘧(おこり)=熱性マラリア病に利用された。
或いはワサビの根をすりおろし、薄く布にのばして神経痛や リュウマチに貼ると痛みや腫れにいいことはよく知られていた。
わさびは日本の特産種で深山の清流に自生していたアブラナ科の 多年草である。
山間の涼しい場所を好むので谷川の浅瀬で栽培 されるようになった。
十センチ位の大きさの葉があって、四月 から五月頃に葉の頂上に白い四弁花をたくさん開く。
山葵の辛味成分はシニグリンという配糖体が酵素のミロシナーゼ で加水分解され、刺激性のあるアリルカラシ油ができるからで ある。
薬酒の楽しみ方(楮実酒(ちょじつしゅ))
「楮実酒(ちょじつしゅ)」
楮実百五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル、以上 を壜に詰め一ヶ月貯蔵してから布で漉すと甘い薬酒ができる。
古典には楮実を食すること一ヶ年、老年も若返って壮健になる。
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