中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第170号 2005年8月1日
江戸時代の薬(片栗(かたくり)粉)、薬酒の楽しみ方(旋花酒(せんかしゅ))
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片栗(かたくり)粉
「片栗(かたくり)粉」
カタクリはユリ科の球根性多年草である。
鱗茎は柱状で親指大。
栗の実を半分に割った形に似ているので片栗と呼ばれ、その 澱粉が片栗粉である。
山国の人々は片栗を焼いて食べるという。
六月頃に掘り出した球根は、皮を除いて石臼で砕き、水を 加えて木綿袋に入れ、漉してから数回水洗いして乾燥すると 純白の光沢のある粉末となる。
これが本物の片栗粉で指に挟むとキュッと音がする。
本物の片栗粉は澱粉としてすぐれており滋養にもなる。
これは「片栗澱粉」という生薬で、老人や子供が下痢したとき など葛湯のようにして飲ませると整腸剤になる。
夏には天花粉のようにして使うとあせもや湿疹に良い。
薬酒の楽しみ方(旋花酒(せんかしゅ))
「旋花酒(せんかしゅ)」
旋花百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを壜に つめ、約二十日貯蔵する。
旋花は花だけでなく、茎葉も生薬として利用する。
強精の効果著しく古くから名の聞こえた薬酒である。
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