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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第166号 2005年7月4日
江戸時代の薬(車前草(しゃぜんそう))、薬酒の楽しみかた(益智酒(やくちしゅ))
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車前草(しゃぜんそう)
「車前草(しゃぜんそう)」
野原に生えている雑草であり、ウサギが好んで食べる。
江戸時代には最も利用された薬草の一つだ。
植物名は オオバコである。
「神農本草経」の上品に収載されており 「尿の出を良くし、湿気による関節痛、筋肉痛を治す。
久しく服すると身を軽くし、老に耐える。」
つまり、利尿剤として、或いはヤツメウナギとともに 夜盲症に使われていた。
夜盲症というのは暗くなると目が利かないという人である。
ヤツメウナギにオオバコを混ぜたものを食べると 夜盲症にいいというのである。
当時の排尿障害、膀胱炎にはまずオオバコを煎じて飲む というのが一般的だった。
また葉を軽く炙ってもんで腫れ物の吸出しに使うという 療法もあった。
薬酒の楽しみかた(益智酒(やくちしゅ))
「益智酒(やくちしゅ)」
益智百グラムを細かく砕いて使う。
甘味料二百グラム 焼酎一リットル。
以上を壜につめ冷暗所に貯蔵する。
一ヶ月ほどしてから布で漉して粕をすてる。
少し苦味と薬臭を帯びている。
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