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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第164号 2005年6月20日
江戸時代の薬(木通(もくつう))、薬酒の楽しみかた(規那酒(きなしゅ))
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木通(もくつう)
「木通(もくつう)」
以前は体にいいということで、野山でよく採取されたアケビだ が薬用になるのは太い蔓である。
アケビ科の蔓性の落葉木十メートル以上のも伸びて樹木に巻き つく。
落葉した十一月頃直径一?二センチほどの茎を採取し、 輪切りにしてから日干しにする。
平安朝期から庶民には利用 されてきた。
尿の出をよくし、むくみをとる働きがある。
アケビは漢薬名は木通といい、血行改善、排膿、通経などに 使われてきた。
アケビの果実もむくみに良いといわれる。
脚気のときにも利用されたり、妊産婦の浮腫にも使われた。
薬酒の楽しみかた(規那酒(きなしゅ))
「規那酒(きなしゅ)」
規那皮五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを 壜につめ約一ヶ月ほど貯蔵すると成分の抽出が完了する から布で漉して粕はすてる。
暗紅色をした美しい酒であるが 、辛味が強い。
一日の用量は小酒盃一杯から始める。
強精、強壮、健胃の効果がある。
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