中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第163号 2005年6月13日
江戸時代の薬(松葉(まつば))、薬酒の楽しみかた(ヨクイニン酒)
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松葉(まつば)
江戸時代では庶民は近くの山や川、沼沢地で薬草を採取しそれを薬として利用していたのではないだろうか。
武士や地主、富裕な商工業者は当時の漢方医にかかり 漢方薬を処方してもらったり、あるいは売薬を買って飲んで みたり、薬草販売屋(薬種屋)で薬草を買い求めて、家へ
帰って煎じて飲んだりしたものだろう。
医療には健康保険もないし、身銭を切って治療にあたらねば ならぬから、充分な治療もできず、どうしても死亡率も高く ならざるをえず、人生五十年といわれたのも無理からぬこと
だったのかもしれない。
「松葉(まつば)」
松葉も江戸期以来よく利用されてきた。
日本各地に栽培されて おり簡単に手に入れることができた。
採取したものを洗って乾燥して用いる。
松葉ジュースにするとよい。
アカマツ、クロマツの葉を利用する。
穀類をたって生の松葉を毎日噛むと血圧が下がり、便通がよく なり、脳卒中後遺症にもよいとされている。
松葉酒、松葉湯、松葉茶、松葉タバコなど用途は広い。
薬酒の楽しみかた(ヨクイニン酒)
「ヨクイニン酒」
ヨクイニン二百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル を合わせて壜に入れ、密栓して一ヶ月ほど貯蔵する。
口あたりがよく一家全員で飲める保健薬用酒である。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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