中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第160号 2005年5月23日
江戸時代の薬(竜骨(りゅうこつ))、薬酒の楽しみかた(胡芦巴酒(ころはしゅ))
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竜骨(りゅうこつ)
「竜骨(りゅうこつ)」
竜骨は実在した恐竜の骨ばかりとはかぎらない。
国の指定した 日本薬局方という薬の規定書にも大型哺乳動物の化石化した骨 と規定している。
古代のマンモスゾウ、サイ、ウマ、ウシなど の化石も含まれる。
なぜ化石が薬になるのか、竜骨の成分は 殆どが炭酸カルシウムでほかに燐、カリウム、ナトリウムなど の酸化物からなりたっている。
微量元素としてマンガン、マグ ネシウムなども検出されているし、アラニンやグリシンという アミノ酸も含まれている。
漢方では最古典の神農本草経にも収載されているのだから、 何千年も前から薬用として利用されてきた。
江戸時代には 人々は竜の骨と思っていたらしい。
この竜骨は「桂枝湯」に竜骨と牡蠣を配合した「桂枝加竜骨 牡蠣湯」として虚弱体質で、過労や神経衰弱の人や小児夜尿症、 不眠症、高血圧の人に利用されてきた。
薬酒の楽しみかた(胡芦巴酒(ころはしゅ))
「胡芦巴酒(ころはしゅ)」
南西アジア原産のマメ科の一年草、コロハの種子を用いる。
香料としてフェヌグリークとして知られ、古代エジプトの ミイラの香料として利用されていたという。
コロハ百五十グラム、甘味料、二百グラム、焼酎一リットル 。
以上を合わせて一ヶ月貯蔵する。強壮、強精、保健の薬酒 である。
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