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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第16号 2002年7月22日
黄連(おうれん)
黄連(おうれん)
黄連はキンポウゲ科に属する背の低い常緑の多年草で、山地の樹下、陰地に自生しています。
栽培も行われています。雌雄異株で早春に10センチほどの花茎をだし、白色の花を2〜3個つけます。
黄連にはキクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンがあります。
金沢市の近郊に医王山という海抜1000メートルの山がありますが、藩政時代より薬草の宝庫といわれています。
この山にも黄連が自生していますし、所によっては栽培もされています。
薬草のなかではもっとも金になるものです。しかし、金にするには7〜8年たったもので採取してから水洗いし乾燥して、ヒゲ根を焼いて取り揃えていきます。
これを10キロ位まとめれば売買の対象になるでしょう。
金沢近郊でとれるものは加賀黄連、福井県大野地方でとれるものは越前黄連とよばれています。
その他、全国各地、鳥取 島根、新潟、広島、兵庫、福島などでとれます。
輸入品もあります。中国、ミャンマー、ベトナム産です。
噛んで苦く、唾液が黄色くなるものがよいとされています。
良薬口に苦しの典型的なものでしょう。
苦味健胃剤、整腸、鎮静剤として幅広く使われています。
金になるのですからもっと大々的に栽培すればいかがなものでしょうか。
特に山村地では米なんか作っているより随分と効率的だと思いますが・・・・。
三黄瀉心湯、黄連解毒湯、清上防風湯、半夏瀉心湯などに配合されています。
特に黄連解毒湯は精神不安、動揺、ノイローゼ、不眠などに有効です。
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