中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第159号 2005年5月16日
江戸時代の薬(獣肉食い)、薬酒の楽しみかた(麦門冬酒(ばくもんとうしゅ))
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獣肉食い
「獣肉食い」
四足の動物肉は奈良時代以来、わが国では肉食しないという 建前になっていた。
江戸時代では寒中の体を温めるためとか、 滋養をつけるために猪や鹿の肉は隠れて食されていた。
「薬喰い」ともいわれた。
「ももんじ屋」といって肉屋も現れた。
当時は肉を常食に すると臭気がするとか、女性には嫌われたようだ。
猪は牡丹、鹿は紅葉と称していた。
「猪肉は赤く馬肉の如し、これを食うに家豚に勝れり、牝肉 はさらに美なり」といわれた。
諏訪神社で出す箸で食べると汚れたことにならないという噂 もでたり、薩摩武士は獣肉を常食にしていたとも言われた。
獣肉は薬喰いといわれたのだから、おおっぴらにに食べれば よさそうなものだが、やはり遠慮がちなのが庶民感覚で あった。
薬酒の楽しみかた(麦門冬酒(ばくもんとうしゅ))
「麦門冬酒(ばくもんとうしゅ)」
麦門冬はジャノヒゲといって庭の片隅にも植えられている。
麦門冬二百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを 壜に入れ密栓して一ヶ月間貯蔵する。
全くくせのない薬酒 である。
強精、補腎、長寿回春の秘薬である。
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