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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第158号 2005年5月9日
江戸時代の薬(熱傷)、薬酒の楽しみかた(合歓皮酒(ごうかんひしゅ))
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熱傷
日常よくある「熱傷」には「ヤマノイモをすりつぶして、 つけると良い。あとかたもない。」
とか、生キュウリの汁を しぼってつけると良い。
「大根の絞り汁、すべての熱傷に よい」とある。
熱湯で火傷したときには「馬の油ぬりて妙 なり」。
腫れ物には化膿性のものは膿を吸い出していた。
吸い出した後は「百合を生にてすりおろし、塩を入れて つける」、
「小豆の粉をはこべの絞り汁でとき、つける」
「犬山椒の葉を粉にして、酢にといてつけると良い」とある。
急性で激痛があり、化膿がひどい炎症に癰(よう)がある。
疔(ちょう)が集まってできたものも癰(よう)という。
疔(ちょう)は顔や皮膚の皮膚の下などにできる悪性の 腫れ物である。
今でも面疔(めんちょう)といっている。
「ナメクジ、ごま油にひたし、竹べらで糊のようにして つける。
悪汁出て治す。
「生のタニシの身をすりつぶし、 小豆を粉にし、はこべの粉でといてつけると良い」
とある。
薬酒の楽しみかた(合歓皮酒(ごうかんひしゅ))
「合歓皮酒(ごうかんひしゅ)」
合歓皮を細かく刻んだもの百五十グラム、甘味料二百グラム 、焼酎一リットルを壜につめ、約一ヶ月間貯蔵してから布 で漉すと特殊な香りの薬酒ができる。
食前または就寝前に飲むと良い。
衰えた性の回復(男女) と興奮、利尿、鎮痛の効果がある。
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