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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第157号 2005年5月2日
江戸時代の薬(痛み)、薬酒の楽しみかた(山茱萸(さんしゅゆ)酒)
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痛み
「歯痛」には艾(もぐさ)のしぼりじる、痛むほうの耳へ少し入れるべし。
どうして耳なのか。
自然に死にたるミミズを粉にして痛むところにつけてよし。
これは「地竜」といって今でも使われている。
風邪のときの咽喉痛には蜜柑の黒焼き吹き入れて良し。
糸瓜(へちま)の水を飲むべし。
咽喉に異物がつかえた時はふのりを飲みてよし、酢と油 を飲みてもよし。
咽喉に餅や団子がつかえた時は 鼻へ酢をそそぐべし、酒を用いるも良し。
醤油へ砂糖を 入れて飲ますべし。
とも書いてある。
しゃっくりは漢方では「呉しゅゆ湯」だが、民間では生姜を 二、三片かみてよし、生姜の汁を背中へぬるべし。
とある。
薬酒の楽しみかた(山茱萸(さんしゅゆ)酒)
「山茱萸(さんしゅゆ)酒」
山茱萸百グラム、甘味料三百グラム、焼酎一リットル。
以上 を合わせて壜に入れ一ヶ月ほど貯蔵する。
山茱萸は酸味が 強いので、口あたりがよく、飽きのこない美味な薬酒が できあがる。
布で漉して粕は別にし、菓子代わりにも 食べられる。
山茱萸酒は古くから強精向きとされ、その道 の人に愛用されている美酒である。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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