中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第155号 2005年4月18日
江戸時代の薬(桜)、薬酒の楽しみかた(楮実子(ちょじつし))
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桜
「花は桜木、人は武士」ともいわれた桜はその樹皮は乾燥して 食中毒や胃腸カタルに用いた。
また桜の花弁は塩漬けにして茶に用い、二日酔いに効くと 伝えられている。
タンニンやフラボン配糖体の収斂・殺菌 作用を経験的に知っていたということだろうが。
安いカツオを食べて食中毒を起こした人は桜の皮をなめて 急場をしのいだ。
樹皮にはフラボノイドのサクラニン、サクラ ネチン、グルコゲンカニン、ナリンゲニンなどが含まれ、 葉にはクマリン配糖体が含まれる。
桜餅の独特の香りはこのクマリン配糖体である。
桜皮エキスは鎮咳去痰薬として今でも、咳止めや風邪薬に配合 されている。
薬酒の楽しみかた(楮実子(ちょじつし))
「楮実子(ちょじつし)」
コウゾの実である。
楮実百五十グラム、甘味料200グラム、焼酎一リットル 以上を壜につめ、一ヶ月貯蔵して布で漉す。
楮実を食すること一ヶ年、老年も若返って壮健になる。
昔七十歳から楮実を食って若返り、百四十歳になっても 夜間書くことができた人がいたという。
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