中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第154号 2005年4月11日
江戸時代の薬(雀)、薬酒の楽しみかた(旋花酒(せんかしゅ))
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雀
医療というほどのものがなかった江戸時代は、どうして病気にならないようにして生きるかが人々の最大の関心事であった ろうことは想像に難くない。
そんな時代でも流行病は好むと 好まざるとに関わらず向こうからやってる。
偏見、差別、中傷、悪口、陰口は日常茶飯事であったろう。
その中で長生きしようと思えば、用心深く生活するのは もちろん、規則正しい生活例えば太陽(ひ)とともに起きて ひが沈むと寝るといつた生活も大切だった。
庶民はあまり無理に仕事をしない、腹八分でよしておく、 体の頑健な人だけが成功をおさめるといつたところだろうか。
四足の肉は栄養があるといっても嫌われた。
その点、鶏は庶民にも食された。
骨も捨てずに砕いて味噌汁に入れたという。
アヒルの肉は泥臭くて敬遠された。
喜ばれたのは寒の時期の 雀である。
頭つきで焼き鳥にして食された。
「和漢三才図会」 には十月以降は食うべしとある。
薬酒の楽しみかた(旋花酒(せんかしゅ))
「旋花酒(せんかしゅ)」
旋花百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを あわせて壜につめ、約二十日位貯蔵する。
旋花はヒルガオという多年生の蔓草である。
朝顔に似ている。
いたるところの山野に自生している。
花だけでなく茎や葉 も使う。
これにも強精、強壮効果がある。
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