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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第153号 2005年4月4日
江戸時代の薬(労咳)、薬酒の楽しみかた(大棗酒(たいそうしゅ))
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労咳
「労咳」今で言う肺病(結核)である。
肺炎は肺病ではない。
菌が違う、これを同じと勘違いしている人もいる。
江戸時代、病原菌というものを知らないから、労咳の原因は 一種の心身症と考えられていた。
特に恋煩いが高じて神経衰弱になり それが労咳を誘発すると考えられていた。
「婿のとりようが遅いから労咳になった」とか、労咳は 気鬱病だから、吉原でパッと遊べば治るとかとも言われた。
労咳の患者は黒猫を飼うといいとか、背中の四箇所に 四火患門の灸をすえたのが労咳の治療法でした。
朝鮮人参を飲むと治るというので、娘を売って高麗人参を買う といった話は日常茶飯事であった。
薬酒の楽しみかた(大棗酒(たいそうしゅ))
「大棗酒(たいそうしゅ)」
大棗の果皮もついた種子も内臓しているもの三百グラム、果皮 は傷をつけて破っておいたほうがいい。
甘味料二百グラム 焼酎一リットル。
以上を少し広口の壜に詰める。
約一ヶ月ほど貯蔵する。
甘い薬酒だから、薄めて強壮ドリンクとしても最適である。
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