中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第152号 2005年3月28日
江戸時代の薬(癲癇)、薬酒の楽しみかた(竜眼酒(りゅうがんしゅ))
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癲癇
「カラスの黒焼き」は癲癇に良い。カラスを寒中に捕獲し爪、くちばしを去り、黒焼きにして用いる。
これはつい最近まで、「烏犀円(うさいえん)」の中に配合され、 癲癇によいという表示もあったようである。
癲癇にはほかに、蝦蟇の黒焼きと辰砂を等分に合わせ、細末 にし一匁づつ水にて服する。
白蛇を生にて用いても良い、とある。
癲は精神錯乱をさしている。
癇は発作性の精神異常である。
かってはときどき路上で泡を吹いている人を見かけたもの である。
精神病の多くは悪霊が人間にとりついたと思われて いたから、狐がとりつたのだからと犬の糞を使ったりもした。
甘松をたきいぶすといいと考えたのは狐が嫌うせいか。
部屋に閉じ込めて煙でいぶしたのだろうか。
薬酒の楽しみかた(竜眼酒(りゅうがんしゅ))
「竜眼酒(りゅうがんしゅ)」
竜眼肉二百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル 以上を壜につめ、約一ヶ月すれば薬香の高い甘い美酒が できる。
一日盃に三、四杯食前か就寝前に飲めば、体が ぽかぽかと温まり、気分が爽快になる。強壮効果もある。
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