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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第147号 2005年2月14日
江戸時代の薬(麦飯と芭蕉の葉)、薬酒の楽しみかた(仙茅酒(せんぽうしゅ))
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「麦飯と芭蕉の葉」
「麦飯と芭蕉の葉」
江戸も元禄から享保の頃になると、庶民の生活にゆとりが 生まれ、米を精白するようになり、江戸に脚気が急速に 広まった。
それまでは玄米か片搗米を食べていたので、 ビタミンB群の欠乏はみられなかったのであろう。
「江戸患い」とか「大坂腫れ」と呼ばれたという。
脚気の患者は先ず下肢がむくみ、それから顔面から腹部 にまで広がってくる。
循環器に障害があると浮腫が現れることが多いが、江戸期 にこんな症状が現れると、芭蕉の茎を煎じて飲ませたり、 芭蕉の葉を敷いて寝ると効くといわれたようようである。
当時から芭蕉は寺院などに観賞用として植えられていた ようである。
干した葉を煎じて飲むと利尿と解毒に 効果がある。
薬酒の楽しみかた(仙茅酒(せんぽうしゅ))
「仙茅酒(せんぽうしゅ)」
仙茅百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル以上 を容器につめ、一ヶ月ほど貯蔵する。
仙茅は成分が強いので、一度に多量の飲むことは控え 一日量を酒盃に一〜二杯とする。
これを長期服用すると相当の効果をあげることができる。
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