中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第144号 2005年1月24日
江戸時代の薬(牽牛子(けんごし))、薬酒の楽しみかた(天麻酒(てんましゅ))
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「牽牛子(けんごし)」
「牽牛子(けんごし)」
朝顔の種を漢方では牽牛子といっている。
朝顔の美しさは誰でも 知っている、その種が薬用として利用されているのをご存知の 方はすくない。
猛烈な峻下剤である。どんな便秘でも激しく 下してしまう。
妊産婦には用いられない、これが江戸時代には体の浮腫をとる ための利尿剤や回虫を駆除するために使われてきた。
朝顔の種をすりつぶして大根の絞り汁に混ぜると痛風に効く とか、朝顔の種を粉末にして卵白にとき、夜寝る前にパックして 朝洗い落とすと雀斑(ソバカス)に効くという具合である。
朝顔の葉をちぎって生のしるをつけると腫れたりしないという のである。
薬酒の楽しみかた(天麻酒(てんましゅ))
「天麻酒(てんましゅ)」
天麻の細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム 焼酎一リットル、以上を壜につめ冷暗所に貯蔵する。
強壮、強精の効ばかりでなく鎮静の効も期待できる薬酒 である。
複方酒としてせんきゅうを加えると性的神経 衰弱に効果があるといわれる。
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