中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第143号 2005年1月17日
江戸時代の薬(俵屋薬)、薬酒の楽しみかた(肉じゅ蓉(にくじゅよう))
--------------------------------------------------------------------------------
「俵屋薬」
「俵屋薬」
江戸は宝永年間、日本橋四丁目に「俵屋薬(たわらやくすり)」 という店があった。
風邪をひいたときなど、まず医者へ行く前 に俵屋の薬を飲んでみようという習慣があったという。
古書によると、俵屋薬の元祖は京都の古沢肥後であったという。
古沢家は由緒ある香具師で、麝香や白檀などの香類を京都御所 に納めていたらしい。
薬舗の創業は延宝元年(一六七三年)で、俵屋薬もその頃に売りに 出されたらしい。
配合生薬は甘草、センキュウ、キジツ、ブクリョウ 、独活、柴胡など九味である。
これらの生薬を細かく刻み、混合したものが和紙の袋に入っている。
一袋を食後分服するが、初めの二回は振り出しして用い、三回目 は煎じて用いる。
薬酒の楽しみかた(肉じゅ蓉(にくじゅよう))
「肉じゅ蓉(にくじゅよう)」
肉じゅ蓉百五十グラム甘味料二百グラム、焼酎一リットル を用意し、肉じゅ蓉はなるべく細かく刻み、壜につめ冷暗所 に約一ヶ月貯蔵すれば熟成する。
薬臭のただよう甘美な薬酒である。
昔からの折り紙つきの媚薬である。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|