中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第140号 2004年12月20日
江戸時代の薬(麝香(じゃこう))、薬酒の楽しみかた(覆盆子(ふくぼんし))
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「麝香(じゃこう)」
「麝香(じゃこう)」
麝香配合の薬として江戸時代以来、有名なものとしては「六神丸」 「奇応丸」「至宝丹」「七里散」「麝香散」などの多くの売薬に配合されている。
しかし、千九百七十三年のワシントン条約により、絶滅のおそれある 野生動植物に指定され国際取引ができなくなり、輸入されることは なくなった。
麝香は中国雲南地方、シベリアなどの産地に生息する ジャコウジカの雄の香嚢から取り出す分泌物である。
香嚢は雄の臍と性器の間に盃をふせたような形でついている。
採取したばかりの生の状態は、粘りのある褐色の流動物で、むしろ 不快な匂いだが、すぐに固まり強烈な芳香を放すようになる。
麝香にはステロイドホルモンのような物質や胆汁質などが含まれ ていて、この成分が興奮、強心、強精の作用があるといわれる。
芳香成分はムスコンである。
薬酒の楽しみかた(覆盆子(ふくぼんし))
「覆盆子(ふくぼんし)」
覆盆子百五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを壜につめ、密栓して約一ヶ月貯蔵。
時々壜を調べて生薬が浮いていたら、逆さにして全体に しみるようにしてやる。
味はくせがなく、精力を強化する 作用は古くから知られている。
一日用量は酒盃に二〜四杯程度。
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