中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第138号 2004年12月6日
江戸時代の薬(薄荷(はっか))、薬酒の楽しみかた(菟絲酒(とししゅ))
--------------------------------------------------------------------------------
「薄荷(はっか)」
「薄荷(はっか)」
元禄のころから古書に「薬に多く用ゆるものなり。作るべし・・」 と、栽培を奨励している。
薄荷は全草に強い芳香を持つシソ科の多年草で、日本には薬用 として中国から伝えられた。
江戸時代には岡山で栽培されたのが 最初だといわれる。
「本草綱目」には「頭、目を清くし、風熱をのぞく」とある。
腹部に薄荷を塗ると放屁一発、すっきりするという。
江戸の後期になると。
頭痛のときには薄荷の葉を噛む。
もみながらこめかみにぬる。
ウルシにかぶれたときには薄荷を煎じて患部を洗う。
歯痛や肩こり、筋肉痛に外用する。
薄荷の茎と葉は浴用剤として風呂に入れると保温性があって 冷え性にきく。
使い道は多様である。
江戸の庶民の多くは医者にはかからず 大概は薬草で済ませたのではないか。
薬酒の楽しみかた(菟絲酒(とししゅ))
「菟絲酒(とししゅ)」
菟絲子百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル。
以上を壜につめ三十から四十日間密栓して貯蔵するとかすかに匂いはあるが、甘い口当たりの美酒になる。
一日容量は杯に二,三杯。
古来から強精の効果が高く評価されている。
菟絲子、地黄、人参で百グラムとし薬酒を作るとさらに 効果は高まる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|