中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第136号 2004年11月23日
江戸時代の薬(蛭(ひる))、薬酒の楽しみかた(牛膝酒(ごしつしゅ))
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「蛭(ひる)」
「蛭(ひる)」
江戸時代の薬種屋では生きた蛭(ひる)を飼っていた。
蛭の吸血療法に期待したわけである。
高血圧や肩こりだけでなく、毒虫でさされたり、腫れ物で化膿したときなどに蛭をはわせたらしい。
蛭は体長三センチほどで、体の前後両端に一個づつの吸盤を持ち、動物の皮膚を食い破って血を吸う環虫の総称である。
はがそうとしても容易にはがれない。
「瀉血療法」といって治療の目的で一定量の血液を取り除く 療法である。
蛭は日本薬局方にも載っているれっきとした 医薬品である。
月経不順、月経困難に用いる。
体重〇点四二 グラムで三mlの血を吸う。
薬酒の楽しみかた(牛膝酒(ごしつしゅ))
「牛膝酒(ごしつしゅ)」
牛膝は細かく刻んだものを百グラム、甘味料二百グラム 焼酎一リットルを容器に入れ、密栓して貯蔵する。
約二十日でできあがる。
苦味と薬臭がある。
「筋骨を盛んにし、しびれを治し、おこりを除く」 と李時珍は強精薬として推奨している。
漢方薬酒にするときは、牛膝50グラム、ほかに人参、 黄精、菟し子など五十グラムとし合計百グラムとする。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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