中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第133号 2004年11月1日
江戸時代の薬(敬震丹(けいしんたん))、薬酒の楽しみかた(五加皮酒(ごかひしゅ))
--------------------------------------------------------------------------------
「敬震丹(けいしんたん)」
「敬震丹(けいしんたん)」
徳島県藍住町にある敬震丹は安土桃山時代に誕生したといわれ、 四百三十年も経つ。
犬伏家の家伝薬である。
成分は麝香、牛黄、サフラン、香附子、甘松、人参、竜脳、木香、沈香、丁子、桂皮、甘草、生姜、牛胆、鯉胆で構成 されている。
鯉の胆が入っているのは珍しく家伝薬としては貴重品だろう。
頭痛、頭重、動悸、気付け、ひきつけ、感冒、発熱、腹痛、 食欲不振に効くという。
寒中の水で生薬を練って作る。
こうすればカビが生えないとか。これはほんとかな。
型入れの板状製剤である。
伝統の名薬であることは間違いない。
薬酒の楽しみかた(五加皮酒(ごかひしゅ))
「五加皮酒(ごかひしゅ)」
五加皮を細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム、 焼酎一リットルを容器につめて密栓する。
三十日くらいで芳香ただよう美酒ができる。
食前や就寝前に飲むと良い。
当帰、牛膝、ワレモコウを加えると味はよくなる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|