中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第132号 2004年10月25日
江戸時代の薬(万病感応丸)、薬酒の楽しみかた(枸杞酒(くこしゅ))
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「万病感応丸」
「万病感応丸」
麝香、人参、牛黄、サフラン、熊胆、丁字、甘草、桂皮、阿仙薬、木香、竜脳などが配合されている。
昔の製薬業は莫大な利益があったようで、各地の老舗を尋ね ても広大な敷地にいくつもの部屋を備えた屋敷を構えている。
相続に際して一子相続がうまくいき、税対策も怠りなく行われたのだろうか。
三代相続が続けば、財産は散逸すると言われているのに不思議なことではある。
老舗の当主は質素でケチでなければ務まらないというが、うまく貯蓄を重ねて財を成したのだろうか。
万病感応丸を発売する滋賀県蒲生郡日野町の正野家もそんな家の一つだろう。
正野家の考案の感応丸は三百年前から売り出されている。
半月形の剤形で、「玄」のマークが刻印されている。
麝香、熊胆などが配合された道中の懐中薬として多くの人たち に愛用されたらしい。
薬酒の楽しみかた(枸杞酒(くこしゅ))
「枸杞酒(くこしゅ)」
枸杞と黄精を等量に配合したものは、非常に精力がつくとつとに知られている。
単味の場合は枸杞子百五十グラム、甘味料二百グラム、 焼酎一リットルの割合である。
果皮が厚いので成分の浸出が遅く、二ヶ月くらいは かかる。
暗紅色の甘い薬酒ができる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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