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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第12号 2004年8月30日
江戸時代の薬(梅肉エキス)、薬湯の楽しみかた(桃湯)
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梅肉エキス
「梅肉エキス」
菅原道真公ゆかりの飛梅エキスは大宰府天満宮のゆかりの逸品である。
以来人々に広く愛用されていた。
江戸時代に入って天明元年(一七八一年)の書物には便血には梅干を黒焼にし細末にして白湯で患部に用いると ある。
水虫には銅のヤスリ屑、梅干、里芋を等分に合わせつけるとよい、とある。
当時から水虫になって困った人はいたようで、梅干の酸と銅のくずで化合物を作りこれを 水虫に応用したのは先人の知恵だろう。
強力な殺菌作用があるからです。
トゲには梅干の肉ばかり、すりつぶして厚くつけ、紙にて覆いおくべし。
とある。
虫歯には梅干と明礬を黒焼にして痛む歯につくべし。
などとも記載されている。
酒毒さまし、頭痛、食中り、消毒一切と幅広く愛用されていた。
避妊にも利用されていた、事前と事後に膣の中へ
入れておくと精子が死んで妊娠しないと信じられていた。
「梅干避妊」か。
薬湯の楽しみかた(桃湯)
「桃湯」
江戸のころ、夏の土用に桃湯に入る風習があったそうです。
モモは花や種が生薬として用いられており、とても有用な植物である。
桃湯には葉の部分を用います。
タンニンなどが含まれ、消炎、解熱作用があり、暑さの厳しい盛りに、あせも、湿疹、虫さされ、日焼けなどの
肌のトラブルにも効果がある。
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