中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第123号 2004年8月23日
江戸時代の薬(枇杷葉(びわよう))、薬湯の楽しみかた(ドクダミ湯)
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枇杷葉(びわよう)
「枇杷葉(びわよう)」
江戸の頃、天秤棒で荷を肩にした枇杷葉湯売りが、夏の町を流して歩いたという。
その風景を思い描いただけで、何とも 穏やかな風物詩という感じである。
それは渇きを癒すだけでなく、暑気あたり、下痢止めの薬として庶民に利用されていた。
枇杷葉に肉桂や甘草など七味を加えたものだという。
枇杷はバラ科の常緑高木で、中国渡来で九州、四国の一部に 野生している。
高いものでは十メートルに近い、葉の質は厚くて硬く、長さ十五〜二十センチ、幅三〜五センチの楕円形である。
葉の裏にはラシャ状に褐色の毛が密生している。
秋から冬にかけて、芳香性の白い花が咲く。
薬用にする時は、葉の裏面の毛をできるだけ除き乾燥した生薬名を「枇杷葉」という。
浴剤としても利用され、あせも、湿疹、皮膚炎などに効果が ある。
漢方処方の辛夷清肺湯にも配合されている。
薬湯の楽しみかた(ドクダミ湯)
「ドクダミ湯」
夏ももうすぐだという頃に、白く可憐な花を咲かせるドクダミは、葉を摘むと姿に似合わない臭い匂いを放ちます。
花の咲く時期に、根ごと採取した全草を陰干しにしたものを 「十薬」といい、解毒作用があることで知られています。
消炎、抗菌作用があるので、あせもや水虫などによく、汗をかきはじめる夏の頃にぴったりのお風呂です。
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