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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第121号 2004年8月9日
江戸時代の薬(打身丸(うちみがん))、薬湯の楽しみかた(よもぎ湯)
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江戸時代の薬(打身丸(うちみがん))
「打身丸(うちみがん)」
鳥取市は因幡のくにだが、この地方に伝えられている「打身丸」という薬がある。
白兎物語で知られるくすりの故郷である。
物語に出てくる蒲の穂は「蒲黄」と呼ばれる漢方薬で止血剤です。
鳥取市郊外の摩尼寺の門前の薬舗に伝わる「打身丸」は寛永二年(一六二五年)以来というから、三百八十年経つこと になる。
蒲黄は配合されていないが、桃仁と大黄を粉にして、寒梅粉を蒸したものに混ぜ合わせ、これを水中で練り直して餅状にする。
次いで木製の機械にかけて大豆ほどの大きさにきざみ、絹の布をかぶせた平面な板で丹念に丸めて作る。
べとつかないように、天日で乾燥すれば出来上がりである。
内用成分は当初からみると随分と変化してしまったが、名前が残って発売されているのは立派である。
薬湯の楽しみかた(よもぎ湯)
(一)よもぎ湯
生の葉でも、八〜九月に採取した葉を陰干しにしたものでも良い。
生葉は五百グラムを刻み、木綿袋に詰めて水から風呂にいれて沸かす。
乾燥した葉は五十〜百グラムを使う。
香りがよく、肩こり、筋肉、肉体疲労、冷え性のかたや敏感肌の肌を丈夫にしたりする作用があります。
アトピーの人にも愛用されている。
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