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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第12号 2002年6月24日
漢方薬で制ガン効果のあるもの。
漢方薬で制ガン効果のあるもの。
ガンの療法には大きくわけて四種の方法があります。
外科的療法 放射線療法 化学療法 免疫療法この放射線療法には照射によって正常細胞も被爆する場合があるわけですが、
高麗人参にはこの被爆による血小板、赤血球の減少を回復させる作用のあることが報告されています。
人間の体には、体内に入った異物を認識し、無毒化し体外へ排出する機能がそなわっています。
これが免疫作用なのです。
本来、ガンは自身の正常細胞であったものがなんらかのきっかけで細胞分裂を繰り返し、悪性ガン化したものといえます。
高麗人参にはガン細胞の核酸(DNAやRNA)および蛋白質の合成を阻害して、細胞分裂を抑制するという制ガン効果が報告されています。
この免疫療法というのは人間のガンに対する抵抗力即ち免疫力を高めてガン細胞の増殖を抑えようとするものです。
シイタケのレンチナンやカワラタケのPSKと言う成分は既に抗ガン剤として認知されていますが、成分として含有されている多糖類にその効果があるといわれています。
高麗人参の抽出物をガン患者に投与するとリンパ球の増加が認められるといわれています。
このリンパ球というのはガン細胞を異物だと認識し、排除しようとする人間のガン抵抗性の本体なのです。
ガン細胞は正常細胞より細胞中の核のしめる割合が多いとか、細胞間の境界が不明瞭である特徴があるのですが、高麗人参の有効成分である人参サポニンをあたえると、形や性質が正常細胞へ変換するというのです。
つまり、ガン細胞に対して抑制的に働く作用と自身の免疫力を増強させて制ガン効果を発揮するという両面性があります。
高麗人参には鎮静作用と興奮作用の二種の有効成分が含まれています。
つまり、肉体的抗疲労作用を有し精神的な疲労にも効果があるという二面性を持ちあわせているのです。その作用は体に働きかけてホルモンのバランス、とりわけ重要な副腎皮質ホルモンの分泌の調節作用を行うことによつて体を正常に保つ作用があるというわけです。
高麗人参にはヒゲ人参、中尾人参、曲参、紅参といわれる商品がありますが、人参の種類によって有効成分は異なります。なかでも、もっとも有効成分がバランスよく含まれているのが紅参だといわれています。
人参を皮をつけたまま蒸して調整して仕上げるのです。
やはり、漢方薬は良し悪しを見極める眼力が必要な職人の世界なのです。
どうも、このあたりを理解されて、真贋を見極める事のできる店で買うのが一番という事になりそうです。
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