中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第119号 2004年7月26日
江戸時代の薬(目あらい薬)、薬の作り方(クリーム)
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江戸時代の薬(目あらい薬)
「目あらい薬」
目薬は近代になってからできたのかと思いきや江戸時代の宝暦十年(千七百六十年)には既に看板をあげていた店があったというのである。
その頃の売薬には幾つかの流れがあったようである。
神社、仏閣の境内で香具師が商う「呼び立て薬」、越中富山の置き薬にみられる訪問販売、店舗を構えて売る店売り薬 、街角を呼び声をたてて売り歩くのは「はやし薬」で
呼び立て薬の一種だろうか。
京都のこの井上の目薬は炉甘石、梅肉、竜脳、蜂蜜、氷砂糖を配合したもので、はまぐりの貝殻に入れ、紅絹の小裂で 巾着状に包まれていた。
使い方は杯に一杯ほどの清水に巾着状の目洗い薬を浸して振り出し、紅絹の布目からでてくる乳状 の浸出液を瞼に一日六,七回つけて洗うのです。
薬の作り方(クリーム)
「クリームの作り方」
(一)鍋に湯を沸かして弱火にして、湯を入れたボールを上にのせて置く。
蜜蝋とシアバターを入れたビーカーを入れて 湯煎にかける。
(二)蜜蝋とシアバターが溶けたら、植物油をゆっくりと 少量づつ加えてガラス棒でよく混ぜる。
(三)浸剤または煎剤を鍋でいっしょに湯煎にかけてあたた める。
(四)よく温まったら、両方とも引き上げてビーカーの中で かき混ぜる。
(五)固まる前にチンキ剤を加えて均一にする。
(六)広口ガラス容器に入れ保管する。
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