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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第115号 2004年6月28日
江戸時代の薬(安神丸(あんじんがん))、薬の作り方(散剤)
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江戸時代の薬(安神丸(あんじんがん))
「安神丸(あんじんがん)」
「朱砂安神丸」「安神散」
丸薬、散剤、練り薬として製剤化する。
それぞれ、十味、十一味、十二味の生薬で構成されている。
いろいろな系統の安神丸が作られていたようですが、代表的な三種類のものを比較すると、三者に共通しているのは茯神だけで、 二者に共通しているのは辰砂、甘草、遠志、黄ギ、桔梗、木香、山薬、人参の八味です。
その他各処方独自の生薬は地黄、白朮、沈香、乾姜、麝香、当帰、黄連、麦門冬です。
したがって、各薬種商はある程度工夫しながら製剤化したのではないでしょうか。
いずれも、神経質、ノイローゼ、不眠症などの目的で使用されました。
薬の作り方(散剤)
「散剤」(こなぐすり)
各生薬の量をあらかじめ定められた用量で計量する。
各生薬を混ぜ合わせる。
電動ミルに少しずついれ粉にする。
粉末にしますと、服用の際の吸収が早く、効果的に体内に取り入れることができます。
しかし、空気にふれる表面積が大きくなり、酸化によって劣化しやすくなります。
二週間位で使い切る量を調製して、冷暗所に保存するようにします。
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