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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第114号 2004年6月21日
江戸時代の薬(淋病薬)、薬の作り方(油剤)
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江戸時代の薬(淋病薬)
「淋病薬」
当時から、淋病はあったようで、陳皮、生地黄、甘草、木通、黄柏、茯苓の六味から構成され、煎じて飲んだらしい。
この内容では効かなかったのではないでしょうか。
細菌には当時は全く無抵抗で、ペニシリンの出現まで、待たざるをえませんでした。
薬の作り方(油剤)
「油剤」
油に溶ける成分を中心にして、製剤化する。
材料となる生薬を植物油に浸して、脂溶性成分を有効成分として取り出す方法をいいます。
一、植物油と小麦胚芽油ビーカーに入れてガラス棒でよく混ぜる。
二、ボールに生薬を入れて全体に(一)を注ぐ。
三、鍋に水を入れて加熱し(二)をボールのまま鍋の上で約二時間湯煎する。
四、鍋の水をすてて、数枚重ねたガーゼを用いて(三)をろ過して鍋に入れる。
五、ろ過された油はビーカーに入れ、(四)をその上で、完全に絞りきる。
絞る時は熱いので、ゴム手袋をはめておこなう。
遮光ガラス瓶に入れて、ラベルを貼っておくとよい。
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