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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第111号 2004年5月24日
江戸時代の薬(赤龍丹(せきりゅうたん))、薬の作り方
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江戸時代の薬(赤龍丹(せきりゅうたん))
「赤龍丹(せきりゅうたん)」
小児の感冒薬として、つい最近まで作られてきた。
人参、甘草、黄耆、香附子、茯苓、桔梗の六種類植物薬と一種の動物薬麝香、一種の鉱物薬辰砂から成り立っている。
これで風邪の諸症状である、熱、鼻水などに効くとは思われないが、咳には効くのではないか。
免疫力を上げて体力をつけ風邪を治すことに重きをおいたものと考えられる。
薬の作り方
一番簡単なのは煎じて飲むという方法です。
その次に蒸し焼きにする黒焼、混ぜ合わせて蜂蜜を加え練り薬にする方法など、或いは薬酒にしたり、単なる散剤として 利用したりといろいろあります。
次に「浸剤」という方法があります。
浸剤とは、花や葉、種子、材など植物の柔らかい部分を熱湯で、抽出することにより有効成分を取り出す方法です。
お茶を入れるような感覚で手軽に作ることができるますが、抽出するときに蒸気とともに精油などの揮発成分が逃げて いくので、逃さないように蓋をして十分間程むらします。
鍋に水を入れ、沸騰させる、刻んだ薬草をいれる。
火を止め、むらす。
ざるで、漉して保存容器に移す。
冷蔵庫に保管し二十四時間以内に使う。
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