中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第110号 2004年5月24日
江戸時代の薬(返魂丹(はんごんたん))、漢方薬膳料理(ゆず酒)
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江戸時代の薬(返魂丹(はんごんたん))
「返魂丹(はんごんたん)」
越中売薬でよく知られた処方薬である。
植物薬十五、鉱物薬一、動物薬四の二十味で構成されている。
日比野小兵衛が岡山藩の医師万代常閑より譲りうけた処方と伝えられる。
江戸城で危急の病に倒れた武士の命を救ったといわれる。
処方薬の内容からすると、腹痛、癪などの激しい痛みに、その痛みを抑え、腹の中の悪食を下す作用があるのではないだろうか。
熊胆、大黄、赤小豆が配合されているのが特徴的である。
漢方薬膳料理(ゆず酒)
「ゆず酒」
地黄、当帰、芍薬などの生薬にゆずを組み合わせて作るゆず酒は貧血、低血圧ぎみの女性によく効くといいます。
ゆずにはビタミンCが多く、ビタミンA効力もかなりあります。
薬酒にするとCは半減しますが、代わりに地黄、当帰、芍薬が鉄分の吸収を高めます。
また、豆類、緑黄色野菜といっしょに食べると、それらの食品中の鉄分の吸収を高めます。
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