中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第11号 2002年6月17日
廓の女?
廓の女?
金沢の廓の文献を調べているうちにこれはとんでもないことをテーマにしたことに気がついた。
少しぐらい知っていることではとても奥が深くて書けないと思った。
私の関心があったのは精力剤が爆発的に売れたのではないかということだった。
しかし、明治、大正、昭和を通じ、それで財を成したという話は聞かない。
たまに、売れたぐらいだったのだろう。
今でもあるが「肥後ずいき」、「よがりあぶら」とか「まむし」とか「漢方処方の精力剤」が一般的だったんだろうけど、まあ、現代のほうがいい薬がある。
「ホルモン剤」もあるし、「ヨヒンビン製剤」もある。
日頃から飲んでいれば体にもいい。
昔は芸妓のほかに娼妓がいて線はひかれていたそうだが、二枚鑑札をもっていた女もいたそうである。
朝、昼、晩と遊ぶ人達がいたり、一軒のお茶屋に10人前後の店の人達がいて大変な賑わいだったと年寄りはいう。
今はもうその面影はない。
芸妓の数も少なくなっているし、古典芸能を楽しむ人達が少なくなっているせいもあるだろう。
金沢の廓ではもちろん一見のお客はお断りである、まあ、馴染みの人に紹介してもらえばいい。
しかし、芸妓の花代が一人、一時間2万円。
踊りをする立ち方、三味線を ひくもの、鼓を打つものと三人いれると6万円かかる計算になる。
ついつい2時間ということになると、6人で遊びにいっても一人頭2万円 、そのほかに飲食代は別途かかるのだから、
見方によっては高いようで考えようによってはあれだけの芸を間近に堪能できるのだから安い。
京都へいって祇園で舞妓を呼んで遊べば一人8万円は用意していかなければならないのだから、芸のうえでは遜色ないのだし、金沢情緒を満喫したい人は夜の観光に加えてみてはいかがだろうか。
金沢には三つの廓、「ひがし」「にし」「主計町」がある。
地元の知人に渡りをつけ紹介してもらうのが一番である。
遊ぶのに名刺をぶら下げるのはいやだという人には「片町」という歓楽街があるのでこちらでいかがでしょうか。
ビール2〜3本で1万円前後です。
何か引き込みのような話になりましたがお許しください。
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