中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第109号 2004年5月17日
江戸時代の薬(室田の黒薬)、漢方薬膳料理(オケラ)
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江戸時代の薬(室田の黒薬)
「室田の黒薬」
寒鴉(寒に採れた鴉)、ビンロウジ、黄柏、百草の四味から構成されている。
寒の時期に採れた鴉の口の中へ、ビンロウジ黄柏の粉を詰め込み、百草とともに素焼きの壷に入れ黒焼にする。
取り出した黒焼は薬研(やげん)で引いて粉末にする。
黒焼にすれば生臭さはないが、作っている間は大変である。
あたり一面にわたって動物を蒸し焼きにする匂いで充満する。
江戸時代には隣近所は鷹揚だったのではないか、という気がする。
何事もお互い様で、しばらくの間くらい辛抱したのではないか。
多分胃腸薬として、消化不良、寄生虫病に使われたのではないか。
漢方薬膳料理(オケラ)
「オケラ」
オケラには山菜につきものののアクもくせもなく、際立ったうまさがあります。
若芽や若葉を摘み、てんぷら、おひたし煮付けにしてたべます。
漢方では根茎を白朮(びやくじゅつ)といい、健胃、整腸、食欲増進に使います。
特に胃内に水がたまった症状にはよく効きます。
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