中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第108号 2004年5月10日
江戸時代の薬(至宝丹(しほうたん))、漢方薬膳料理(鼻かぜ)
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江戸時代の薬(至宝丹(しほうたん))
「至宝丹」(しほうたん)
十一味からなる練り薬です。
中国の金、元時代の影響を色濃く受けた処方で、動物薬三、爬虫類一、石薬五、鉱物薬二の割合で配合されています。
石、金、鉱物などの薬は永久不滅でこれを飲んでいれば、不老不死で延年久生で生活できると信じられていました。
レバーを食べれば肝臓にいいとか、ハツを食べれば心臓にいいと言われそれが高じていったものと思われます。
鉱物薬のうち、雄黄は鶏冠石ともいわれ硫化砒素であり、辰砂は硫化水銀です。
無機物ではありますが、現代ではとても配合が認められるとは思えません。
金箔、銀箔も配合され、麝香、牛黄も配合されています。
豪華絢爛たる処方内容です。
この薬で効かなければ「薬石効無く」ということでしょうか。
漢方薬膳料理(鼻かぜ)
風邪ひきとくに鼻かぜ、鼻水、くしゃみに
オオバコ(車前草)十グラム、ヨモギ五グラムを五百mlの水で三百mlまで煎じ詰め一日三回に分けて飲みます。
鼻かぜによく効く民間療法です。
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