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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第100号 2004年3月15日
江戸時代の薬(麻沸散(まふつさん))、漢方薬膳料理(ウツボグサ)
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江戸時代の薬(麻沸散(まふつさん))
麻沸散(まふつさん)
中国の医師華陀(紀元二世紀頃)が創始した処方であるという。
全身麻酔剤である。
曼陀羅華(チョウセンアサガオ)とインド大麻が主成分であるといわれる。
まんだらげにはスコポラミンやアトロピンが含有され、平滑筋の緊張をやわらげ、興奮を 抑制する働きがあります。
インド大麻はマリファナとして有名である。
咲き始めの花の先端部から採れるのが大麻樹脂で板状か棒状に加工されハシュシュとして利用されている。
精神的緊張の解除と陶酔感、多幸感があり、これら二種を熱酒で服用する。
少し経つと昏睡状態となり、金創の傷や怪我の治療に応用されていたようである。
戦乱の時代にはこれらの類似処方は数多く出現した。
「大烏頭煎」「烏頭丸」「草烏散」などは烏頭(トリカブト)が主成分である。
「ハシリドコロを主成分としたもの」「痛仙散」は華岡青洲の草案による処方である。
曼陀羅華、草烏頭などが主成分である。
人事不省になったところで治療を行うのです。
漢方薬膳料理(ウツボグサ)
「むくみ」
まぶたや顔がはれぼったい、靴がはけない、あしが太くなり重い、疲れやすいといつた症状にウツボグサ(夏枯草)がいいのです。
花穂には多量の塩化カリウムを含んでおり、これが利尿作用を促してむくみや腎炎に効くものと思われます。
アシタバも利尿作用があります。
急性腎炎にも効果があります。
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