●当帰 (トウキ、とうき)
第三類医薬品、当帰は神農本草経の中品に収載されている。
当帰は中国最古の辞典である「爾雅」にも記されており、古くから薬物として知られていた。
(起源)
- 日本産:セリ科のトウキ (大深当帰、大和当帰) およびホッカイトウキ (北海当帰)の根をそのまま、または湯通しして乾燥したもの。
品質は「大深当帰」がよいとされているが、市場には北海当帰が多くでまわっている。
「第13改正日本薬局方」では日本産のみを規定していたが、2000年の追補で中国産唐当帰も追加規定された。
- 中国産:カラトウキの根をヒゲ根を去ってそのまま、または湯通しして乾燥したもの
- 韓国産:オニノダケの根を乾燥したもの。
(産地)
- 大深当帰、大和当帰:奈良県、北海当帰:北海道、奈良、長野県など。
- 中国産当帰:四川、甘粛、雲南など。
(成分)
精油を約2%含有し、その構成成分はリグスチリド、n-ブチリデンフタリドである。
クマリン誘導体としてベルガプテン、スコポレチン、ウンベリフェロンなど、ポリアセチレン化合物としてファルカリノール、ファルカリンジオール、ファルカリノロンなどを含む。
(処方例)
当帰建中湯、当帰芍薬散、加味逍遙散、四物湯、十全大補湯、など。
(用法・用量)
煎剤、丸剤、散剤。1日1.5〜3.0g。
(同類生薬)
アンゲリカ根:セリ科のヨーロッパトウキの根など。
漢方薬として用いられているトウキは山地の岩間に野生しているセリ科の多年草で根の部分が薬用になります。
幾分細めの根の集合体 です。花は白く、枝先に複数形状につけて咲きます。
北海道、奈良県あたりで栽培されています。韓国でも栽培されています。
市場では北海道産のものを北海当帰、奈良産のものを大和当帰と称しています。
業者の間では両者が見分けられるようでなくてはならないわけです、産地によって価格に大きな開きがあるからです。
最近、新聞、TVで産地を偽って表示して一般消費者に売ることが報道されていますが、相手がシロウトであることを考えると許されない行為です。
私は今から25年位前にこの当帰を北海道へ「買い付け」に行ったことがあります。
当帰は気、血を正常な状態に戻す働きがあります。
気というのは漢方の独特の概念で気の循環が順調であれば健康で、この循環がどこかで停滞すると病気になるという考えで、心理的な緊張や不安が原因となっておこります。
気がのぼると、顔がほてり、足が冷えたりします。
当帰は主に女性の血の道症に用います。
駆お血剤といって「お血」をとり除く処方として当帰芍薬散、桂枝茯苓丸などがあります。
当帰(中国)
当帰 中国 刻み 500g
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当帰(大和) ○切・刻み
当帰 大和種 中国 刻み 500g
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当帰 大和種 日本 刻み 500g
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当帰 大和種 日本 奈良 刻み 500g
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当帰 大和種 日本 粉末 500g
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当帰 大和種 中国 粉末 500g
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当帰(北海)
当帰 北海 日本 刻み 500g
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当帰 北海 日本 丸切 500g
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当帰 北海 日本 粉末 500g
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