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黄精(おうせい)
黄精の解説
黄精は名医別録の上品に収載されている。
起源
- ユリ科カギクルマバナナルコユリなどの根茎。
- 日本産黄精は日本各地に自生するナルコユリ、韓国産黄精はナルコユリおよびアマドコロの根茎。
産地
- 中国 (鶏頭黄精 河北、内蒙古に主産し、その他遼寧、吉林、黒龍江河南、山東省など。
姜形黄精 湖南、貴州に主産し、その他四川、湖北、雲南、広西、広東、青海省など。)
- 日本、韓国
成分
ナルコユリの根茎の粘液はファルカタンであり、ポリゴナキノンを含んでいる。
ナルコユリとアマドコロ
アマドコロの根茎は生薬の玉竹です。
ナルコユリはアマドコロより暖地性で、花を一個から三個以上つけることが多い。
しかしこのアマドコロ属は非常に種類が多く、区別し難いものも少なくありません。
このため薬材では太いものを黄精、細いものを玉竹として扱っている。
又、一般に黄精より玉竹のほうが甘い。多糖類オドラタンおよびポリゴナツムフルクタンを含んでいる。
使用
生で用いると喉を刺激するため、蒸した熟黄精を使用する。
消化器の調子が悪く、湿った痰がでる場合は注意する。
歴史
日本の民間では江戸時代に強壮・強精ブームが起こり、砂糖漬けにした黄精が売られていた。
今でも、黄精のエキス入れた、黄精アメが売られている。
黄精に砂糖を加え焼酎ににつけたものを黄精酒といい、小林一茶も黄精酒を愛用したとか。
処方例
黄精剤
用法・用量
煎剤、散剤、丸剤。1日5〜10g。
黄精 中国 刻み 500g
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黄精(熟) 中国 刻み 500g
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黄精 中国 粉末 500g
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<使用上の注意>
体質や体調により合わない場合は摂取を中止してください。
<取扱上の注意>
- 開封後は、性質上吸湿することがありますので、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。
- 本品は天産品ですので、色・味・においなどが多少異なることがありますが、品質には問題ありません。
- 本品には防虫・防カビのために脱酸素剤が封入されておりますが、これを本品と一緒に煎じたり、食べたりしないようご注意ください。
<煎じ方>
「煎じる」という意味は、刻んだ乾燥品を水で煮て、その成分をしみださせることです。
その煎じた汁を「煎汁」あるいは「湯液」といってこれを飲むわけです。
毎日煎じ、その日のうちに飲むのが良い。
1日量を3回分に分け、食前または食間(食事と次の食事の間の空腹時間)に服用するのが目安です。
- まず煎じる容器を用意する。
(土鍋などの焼き物か、ガラス製のものが一番いい。ホウロウびきやアルミ、アルマイトのやかんでもよいが、鉄や銅のものは避ける。)
- 容器の中へ1日分の乾燥した刻み品をバラにして入れ、水を加える。水の量は大人で普通600mlぐらいである。
- 次に火にかける。火は中火より少し弱くする。
10分か20分で沸騰してきたら火をさらに弱くして煮こぼれないようにして、軽く煮立つようにする。このとき容器のふたはとっておいてもよい。
- 容器の中の水の量が約半分に減ってきたら、火からおろし、ただちに茶こしガーゼなどで、「かす」をこして取り去る。
カスを液体の中に入れたままにしてはいけない。水の量が約半分に煮詰まるまでの時間は約40分位が最適で、そのように火加減をすると良い。
水の量が半分になったのを知るには、煎じる前に刻み品と約半分量の水を入れ、その時の水分位置を覚えておくとよい。
- 約300mlまで煎じ詰めたら、朝、昼、晩と1日3回に分けて飲んでください。1回量は約100mlです。
温かいうちに飲んだほうがいいですが、夏の暑いときなどは残りは冷蔵庫に保管し、服用前に温めなおして飲んでもよろしいです。
※粉末の場合:粉末をそのまま服用する、又は一日量に少量のお湯とハチミツを加えて練りものとすることもできます。
※お茶にする場合:お茶にする場合は加熱時間を10分程度とすることもできます。
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