生薬で薬湯を楽しむ「痛みをやわらげる薬湯」:漢方薬、生薬の通信販売

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●痛みをやわらげる薬湯

神経痛、リュウマチ、腰痛、関節痛、痛風などの症状には、血行促進に優れた成分を含む材料でたてた薬湯に入浴すると
体が芯から温まり、痛みがやわらぐ。

(ここがコツ)
入浴時には、体にさしさわりのないようにぬるめのお湯加減にして
(体温よりも2〜3度高い程度が目安です)じっくりと温まることがポイントです。

痛みにおススメの薬草風呂

いぶき湯さんしょう湯まつ湯とちのき湯ねむのき湯、くすのき湯、月桂樹湯ニワトコ湯
まつぶさ湯、はまごう湯、せきしょう湯ウコン湯、きく湯カキドウシ湯、よもぎ湯、しそ
酒湯、塩湯、カモマイル湯、ローズマリー湯、ラベンダー湯など。

▼実際に作ってみよう!という方は生薬名をクリックして頂くと、各生薬の購入ページに移動します。

いぶき湯
(生薬名)

イブキ(伊吹)は幹の直径が一メートル、高さ二十メートルになるヒノキ科の常緑針葉高木でわが国で自生するほか、神社、寺社、公園にも植栽される。

イブキの葉をちぎると芳香性の精油や樹脂が含まれ、この薬湯に入浴すれば保温作用や鎮痛作用によって神経痛、リュウマチ、関節痛、腰痛がやわらぐだけでなく身体が温まって風邪の予防 にも効果的である。

(作り方)一回分の使用量としては二十センチの枝先一本または葉なら二、三枚用意する。
適当な大きさに刻んで鍋に入れ二十分ほど煮出す。
煮汁を風呂に入れかき混ぜて入浴する



にわとこ湯
(生薬名:ニワトコ

ニワトコは高さ三~六メートルになるスイカズラ科の落葉 小高木で、全国の山野に広く自生するほか、庭木としても 植えられます。

外科手術が発達していなかった頃、このニワトコの黒焼きを骨折治療に用いたところから、漢方ではその茎を「接骨木」と呼び、鎮痛、消炎、利尿に利用してきた。

ニワトコにはトリテルペンが含まれ、この薬湯に入浴すると 関節炎、関節痛、うちみ、ねんざの治療に使う。

(作り方)一回分として三百~三百五十グラムを袋に入れ熱湯をかけて二十分ほどむらし、この液と袋の両方を風呂に入れよくかき混ぜて入浴する。


さんしょう湯
(生薬名:山椒(さんしょう

山椒は高さ二〜五メートルになるミカン科サンショウ属の 落葉低木で、全国の平地から山地まで広く自生する。

この山椒の葉や茎、種子を薬湯に利用する。

特有の香りがあるが、これはシトロネラールやジペンテン、ゲラニオールなどの精油成分のせいである。

神経痛、リュウマチ、痛風、頭痛、疲労回復、安眠の効果がある。

肌の弱い人は使わないほうが良い。

(作り方)一回の使用量は手で一つかみで布袋に入れ、あらかじめお湯で煮出しておく。
この汁と袋をお風呂に入れる。



菊湯
(生薬名:菊花(きっか)

菊は菊花という生薬名で販売されている。

わが国で多い品種は リュウノウギク、ノギク、ヤマギク、ゼニキク、イエギク、イソギク、ノジギクなどであり、いずれも薬湯として利用できる。

一回分として二つかみを袋に入れ、湯をかけて十五分ほどむらし、その液と袋を風呂にいれますが、少し多めに袋に入れ湯船で自ら沸かしても良い。

菊の香りが楽しめ、神経痛、リュウマチ、腰痛、肩こりなどに効果がある。

(作り方)根を掘り取って洗い適当な大きさに切断し天日で乾燥し、保存する。
一握りを袋に詰めて煮出し、袋とともに入れる。


せきしょう湯
(生薬名:石菖根(せきしょうこん)

石菖は水辺に生えるサトイモ科の多年草で本州、四国、九州に分布し江戸時代から観賞用として栽培されている。

菖蒲と似ているが全体に小型である。

根にはβーアザロン、カリオピレン、セスキテルペンなどの精油成分が含まれ鎮静の効果があり、リュウマチ、神経痛、腰痛関節痛、痛風に効果がある。

(作り方)根を掘り取って洗い適当な大きさに切断し天日で乾燥し、保存する。
一握りを袋に詰めて煮出し、袋とともに入れる。


まつ湯
(生薬名:松葉(まつば)

マツ科の常緑針葉高木、アカマツの葉を用いる。

樹高は三十メートルを越える。

北海道から全国各地にみられる。

生薬として松葉は販売されている。

薬湯として利用すれば精神安定やストレス解消、保温による神経痛や腰痛などに効果がある。

(作り方)一回に二百グラム位を布袋に入れ水から浴槽に入れておくと良い。
葉を採取した場合はよく水洗いし約二百グラムほどを鍋に入れ十分ほど煎じる。
その煮汁を浴槽へ入れる。葉だけを利用し他のものを入れないほうがいい。


とちのき湯
(生薬名:栃の実

トチノキは高さ二十〜三十メートルになるトチノキ科の落葉高木で、北海道、本州、四国、九州に分布し街路樹、公園、庭木として植えられている。

マロニエもこの仲間である。

トチの実は優れたデンプン質のため救荒食として利用されてきた。

サポニン、タンニンが含有される。

外皮や樹皮にはクマリン配糖体、フラボンなどが含まれ、薬湯にすると血行を促進して身体を温め神経痛、リュウマチ、痛風によい。

(作り方)一回分として、トチの実十五個分の外皮を叩いて砕き一晩水にひたしておく。
翌朝水を換え十五分ほど煮出し、その煮汁を使う。


ネムノキ湯
(生薬名:合歓皮(ごうかんひ)

ネムノキは高さ十メートル近くになるマメ科の落葉高木で、本州、四国、九州に分布するほか、公園や庭木としても植えられる。

昼間開いていた葉が夜になると閉じて垂れ下がり、眠っているような姿になるところからこの名がつけられたという。

ネムの花は夏の夕方に開くところから詩歌の題材ともされた。

このネムの木の葉や枝にはタンニン、クエルシトリンなどが含まれ、漢方では「合歓皮」といっている。

内服すれば鎮痛、駆虫にも利用されてきたが、薬湯としては神経痛、リュウマチ、疝気の症状に利用される。

(作り方)一回あたりネムノキの皮二キロそのまま風呂に入れて入浴する。
葉のついた枝先三本分位を二十センチ位に切り使うとより効果的。


月桂樹湯
(ハーブ名:月桂樹葉(げっけいじゅよう)

月桂樹は地中海沿岸地方の原産で、わが国には明治になってから苗木が入ってきた。

雌雄異株の常緑高木。

古代ギリシャのオリンピックの勝者や、功績のあった人に枝葉で冠を作り、送る習慣はよく知られている。

料理では肉や魚の除臭に使われる。

葉を八〜九月頃採取し、日陰で乾燥させる。

(作り方) 乾燥した月桂樹葉を一掴み浴槽に入れる。
体が温まり、神経痛や冷え性に効く。
この薬湯には入れば勝利の美酒を味わえるかも。

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