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慢性関節リュウマチ

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原因は不明で種々の因子 (感染、外傷、寒冷、自己免疫など) などが考えられます。慢性、多発性、進行性の関節炎であることが特徴で、手足の関節のはれと運動痛から次第に肩、股関節におよび、寒冷や湿度の高い日、風雨などによって疼痛が増加し、ときには発熱することもあります。徐々に病状が進行し、各関節の硬直、変形、骨の欠損、自然脱臼などをおこして機能障害が顕著となっていきます。治療は現代医学においても、薬物のみによらないで、各種の方法 (精神的安定・安静と治療体操・全身状態の改善など) を組み合わせて効果をあげようとしています。漢方の治療は全身状態の改善に役立つ有力な処方を用いて効果があがる場合が多いのです。
漢方ではリュウマチを風 (ふう) ・湿・寒の邪でおこる体質病と考えて、それぞれの邪苦逐する薬物の配合された処方を患者さんの証に応じて使いわけます。

  1. 桂枝加苓朮附湯
    体力は中等度以下程度の人で、血色がすぐれず、多少発汗する傾向があり、のぼせ気味で、尿の出が悪く、手足の冷えるものに用います。
  2. 麻杏薏甘湯
    体力が中等度以上の人で、急性期がすぎて激痛がとれ関節がはれて、尿の少ないものに用います。
  3. その他
    葛根湯、桂枝加朮附湯、防已黄耆湯、越婢加朮附湯、疎経活血湯、ヨクイニン湯などがあります。
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