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蜀漆(しょくしつ)
<健康食品>
蜀漆について解説
基源
東南アジアやインド、中国南部に主に自生する。
ユキノシタ科の常緑低木ジョウザンアジサイ(Dichroa febrifuga)の若い枝葉を用いる。低木の高さは高さは70cm程度で茎はそう生し多く分枝する。
葉は有柄で対生し卵円形または広皮針形、先端は鋭尖頭、辺縁に鋸歯がある。質はややうすく葉脈は明瞭である。
7月頃に枝先にガクアジサイににた散房花序をつけ、多数の花を開く。
用法用量
1日2.5g〜5g程度を少し煮出してお茶として服用。
比較参考される生薬
(常山)
ほぼ同じ成分のものに常山がある。常山はジョウザンアジサイの根を指す。
古くは常山をミカン科コクサギの葉とし、漆葉(蜀漆)・鶏屎草の別名で呼ばれていたという。
次第に、抗マラリアの効力を目的に鶏骨常山が用いられるようになり、これがユキノシタ科のジョウザンアジサイであると考えられる。
この根を乾燥したものが常山として扱われる。
中国ではこの他にも同名を持つ他植物があり、代用品としても用いられる。白常山・海州常山・土常山などが存在する。
処方例:常山飲、七宝飲
(玉蜀黍)
日本では南蛮毛、中国では玉米鬚と呼ばれる。
諸注意
<使用上の注意>
体質や体調により合わない場合は摂取を中止してください。
<取扱上の注意>
- 開封後は、性質上吸湿することがありますので、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。
- 本品は天産品ですので、色・味・においなどが多少異なることがありますが、品質には問題ありません。
- 本品には防虫・防カビのために脱酸素剤が封入されておりますが、これを本品と一緒に煎じたり、食べたりしないようご注意ください。
<煎じ方>
「煎じる」という意味は、刻んだ乾燥品を水で煮て、その成分をしみださせることです。
その煎じた汁を「煎汁」あるいは「湯液」といってこれを飲むわけです。
毎日煎じ、その日のうちに飲むのが良い。
1日量を3回分に分け、食前または食間(食事と次の食事の間の空腹時間)に服用するのが目安です。
- まず煎じる容器を用意する。
(土鍋などの焼き物か、ガラス製のものが一番いい。ホウロウびきやアルミ、アルマイトのやかんでもよいが、鉄や銅のものは避ける。)
- 容器の中へ1日分の乾燥した刻み品をバラにして入れ、水を加える。水の量は大人で普通600mlぐらいである。
- 次に火にかける。火は中火より少し弱くする。
10分か20分で沸騰してきたら火をさらに弱くして煮こぼれないようにして、軽く煮立つようにする。このとき容器のふたはとっておいてもよい。
- 容器の中の水の量が約半分に減ってきたら、火からおろし、ただちに茶こしガーゼなどで、「かす」をこして取り去る。
カスを液体の中に入れたままにしてはいけない。水の量が約半分に煮詰まるまでの時間は約40分位が最適で、そのように火加減をすると良い。
水の量が半分になったのを知るには、煎じる前に刻み品と約半分量の水を入れ、その時の水分位置を覚えておくとよい。
- 約300mlまで煎じ詰めたら、朝、昼、晩と1日3回に分けて飲んでください。1回量は約100mlです。
温かいうちに飲んだほうがいいですが、夏の暑いときなどは残りは冷蔵庫に保管し、服用前に温めなおして飲んでもよろしいです。
※粉末の場合:粉末をそのまま服用する、又は一日量に少量のお湯とハチミツを加えて練りものとすることもできます。
※お茶にする場合:お茶にする場合は加熱時間を10分程度とすることもできます。
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