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●甘草(カンゾウ、かんぞう)
第二類医薬品
甘草は神農本草経の上品に収載されている。
甘草は中国のみならずヨーロッパでも古くから知られており、デオプラストスやディオスコリデスにもその記載が認められている。
日本にも奈良時代のころ、唐文化とともに渡来し、正倉院にも保存されている。
(起源)
- 東北甘草:マメ科のウラルカンゾウの根およびストロン。
- 西北甘草:マメ科のカンゾウ、およびナンキンカンゾウの根。
- 新疆甘草:マメ科のシンキョウカンゾウの根及びストロン。
甘草は根およびストロンでときには皮去り甘草を含むとされている。
甘草を炙ったものを炙甘草という。
甘草の飲片をそのまま、もしくは蜂蜜につけたものを「蜜炙甘草」と称します。
種子をまいて、最初に地下にむかって伸びた根が甘い。
これを数年置いて掘り下げ乾かしたものが甘草となる。
中国東北地方の産出品を東北甘草と称し、日本では優良品である。
(産地)
東北甘草:中国 (東北諸省、河北、山西、内蒙古、陜西など) 。
西北甘草:中国 (内蒙古、甘粛、新疆、など) その他、アフガニスタン、パキスタンなど。
(成分)
トリテルペノイド配糖体 (サポニン) を6〜14パーセントを含有し、その代表的成分はグリチルリチンである。 フラボノイドとしてリクイリチンリクイルゲニン、イソリクイリチン、イソリクイリチゲニンを含む。
(応用)
嬌味、鎮咳、去痰。グリチルリチン製造原料とします。
また鎮痛、抗炎症、諸薬の調和剤として、漢方薬に配合する。
急な痛みを、一時的に緩和するので、常時備えておくと便利である。 夜中突然激しい痛みを訴たえたときに、2〜3gを煎じて服用する。
また収斂性があるのでトゲ抜きや、咽喉炎、咳、痰、声のかれなどに、適量の煎液でうがいをすると、喉の痛みがやわらぐ。
(処方例)
カンゾウエキス、カンゾウ粗エキス、葛根湯、小青龍湯、芍薬甘草湯、甘草湯、小柴胡湯などがあります。
甘草はマメ科の多年草でシベリア、蒙古、中国東北部に産します。
甘草の有効成分はグリチルリチンです。
グリチルリチンはすでに製剤化され急慢性肝炎、抗炎症、じんましんなどの抗アレルギー剤として販売されているのは周知の事実です。
甘草 中国 西北 刻み 500g
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甘草 中国 西北 丸切り 500g
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甘草 中国 西北 <上級> 刻み 500g
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甘草 中国 東北 <上級> 刻み 500g
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甘草 中国 西北 皮去 粉末 500g
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甘草 中国 西北 皮付 粉末 500g
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甘草 中国・西北 棒 500g
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甘草エキス末 100g
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<使用上の注意>
体質や体調により合わない場合は摂取を中止してください。
<取扱上の注意>
- 開封後は、性質上吸湿することがありますので、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。
- 本品は天産品ですので、色・味・においなどが多少異なることがありますが、品質には問題ありません。
- 本品には防虫・防カビのために脱酸素剤が封入されておりますが、これを本品と一緒に煎じたり、食べたりしないようご注意ください。
<煎じ方>
「煎じる」という意味は、刻んだ乾燥品を水で煮て、その成分をしみださせることです。
その煎じた汁を「煎汁」あるいは「湯液」といってこれを飲むわけです。
毎日煎じ、その日のうちに飲むのが良い。
1日量を3回分に分け、食前または食間(食事と次の食事の間の空腹時間)に服用するのが目安です。
- まず煎じる容器を用意する。
(土鍋などの焼き物か、ガラス製のものが一番いい。ホウロウびきやアルミ、アルマイトのやかんでもよいが、鉄や銅のものは避ける。)
- 容器の中へ1日分の乾燥した刻み品をバラにして入れ、水を加える。水の量は大人で普通600mlぐらいである。
- 次に火にかける。火は中火より少し弱くする。
10分か20分で沸騰してきたら火をさらに弱くして煮こぼれないようにして、軽く煮立つようにする。このとき容器のふたはとっておいてもよい。
- 容器の中の水の量が約半分に減ってきたら、火からおろし、ただちに茶こしガーゼなどで、「かす」をこして取り去る。
カスを液体の中に入れたままにしてはいけない。水の量が約半分に煮詰まるまでの時間は約40分位が最適で、そのように火加減をすると良い。
水の量が半分になったのを知るには、煎じる前に刻み品と約半分量の水を入れ、その時の水分位置を覚えておくとよい。
- 約300mlまで煎じ詰めたら、朝、昼、晩と1日3回に分けて飲んでください。1回量は約100mlです。
温かいうちに飲んだほうがいいですが、夏の暑いときなどは残りは冷蔵庫に保管し、服用前に温めなおして飲んでもよろしいです。
※粉末の場合:粉末をそのまま服用する、又は一日量に少量のお湯とハチミツを加えて練りものとすることもできます。
※お茶にする場合:お茶にする場合は加熱時間を10分程度とすることもできます。
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