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●葛根 (かっこん、カッコン)
第二類医薬品 葛根は「神農本草経」中品に収載される。
夏の終わりに、甘い香りを漂わせて濃紅の花を咲かせる。
そのつるは一年間に50メートル伸長した記録があるくらい、生命力が強い。
秋から冬にかけて地下のできる巨大な根を掘り取り、水洗い後板状に裂くように割り、水中でさらして板葛根をつくる。
さらにこれを1cm角に切った物が角製葛根。
寒中、水にさらさないと、製品が褐変して商品価値はおちるが、葛根の持つ性質は何らかわらない。
旺盛な繁殖力を持ち、日本から渡った葛は公害扱いされている。
中国産は澱粉質が多く、日本、韓国産は線維質です。
(起源)
- 日本産マメ科のクズの根。
薄く縦切りにしたものわ板葛根、約5mm角の賽の目に切ったものを角葛根と称する。
韓国産も日本産と同一起源です。
- 中国産シナノクズまたは葛藤の根。台湾産のものはタイワンクズの根。
ともに外皮が削りとられており粉性に富み粉葛根、甘葛根とも称する。
(産地)
日本(長野、岐阜) 、中国 (湖南、河南、広東、広西、浙江、四川、台湾など) 、韓国。
(成分)
フラボノイドのダイゼイン、プエラリンなどを含有する。
(香り)
甘くてパウダリー
(応用)
クズデンプン原料として用いられる。クズデンプンは滋養剤とされるほか、錠剤の賦形剤とされる。崩壊性と結合性に富む。
(処方例)
葛根湯、葛根湯加辛夷川芎。
(用法・用量)
煎剤、散剤。1日3〜6グラム。
クズはマメ科のつる性の多年草で、山野に自生しています。
秋の七草の一つで葉は複葉で大きく、つるの長さは10メートル以上にもなります。
全国各地にみられ、産地としては徳島、長野、群馬、鹿児島、奈良、石川などが有名です。
とくに奈良県の吉野地方に産するものは吉野葛として広く知られています。
石川県では羽咋郡の押水地方の宝立葛が藩政時代から産出したのですが、最近村おこしでまた発売されるようになりました。
いわゆる漢方の葛根湯に使う葛の根(葛根)は採取したものを水洗いし周皮を取り除いて板状に裂くようにして割り、水中でさらして板状葛根をつくります。
これをさらに1cm角に切ったものが角製葛根です。
これを寒中で水にさらすのです。
これを日干しにし風通しのよいところで乾燥するのです。厳しい仕事です。
暖かい時期にすると腐ってしまうのです。
風邪の引いた時やお腹をこわした時に飲む葛湯の葛粉は葛の根を水洗し、外皮を剥ぎ臼などでつき砕く。
これを水につけて、デンプンをもみだし、不純物をのぞいて水にさらして放置し上澄みをすてる。
この作業を繰り返し、底に残った白い泥状のデンプンをとりだし乾燥させて作るのです。
葛の根には有効成分のダイゼインが含まれます。
葛根湯の原料としても、そのほかにも幅広く応用されます。
「証」の定まらない時に葛根湯でも処方しておこうということで「葛根湯医者」は藪の代名詞となったほどです。
漢方をやっている者として心しなければならない問題です。
葛根 中国 角切り 500g
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葛根 中国 上 刻み 500g
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葛根 中国 粉末 500g
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