●大黄 (ダイオウ、だいおう)
第二類医薬品、神農本草経の下品に収載されています。
別名を「将軍」と称するが、陶弘景は「大黄とはその色である。
将軍なる号はその薬効が峻烈、快速なのを表示したものだ。」と述べている。
非常に古くから薬用とされ、中国では既に戦国時代にその記載がみられるほか、ヨーロッパでは「ギリシャ本草」にも収載されている。
(起源)
タデ科のダイオウ、ヤクヨウダイオウ、チョウセンダイオウまたはそれらの種間雑種の通例、根茎である。中国で正品大黄として薬局方 (中国薬典) に規定されているものは前三種である。薬用に重用される種類は錦紋大黄と称するものである。R.tanguticumは近年、四川省、青海省およびチベット自治区のフロラが明らかになるにつれてR.parumatumの変種とする考えかたが一般的になっています。
また、成書で大黄の起源植物をR.officinaleとしているものを多く見かけるがAR.officinaleは産量が少なく本種由来の大黄の市場性は低い。実際に市場でみられる正品大黄のほとんどはR.parumatumもしくはRparumatum
var tangutitumeである。和大黄はカラダイオウの根茎で、かって奈良県で栽培され流通していたが、現在は全く市場性がない。
(産地)
中国産錦紋大黄系大黄:陜西、甘粛、四川、貴州、雲南省など、青海省同仁一帯に産するものが品質良好とされ「西寧大黄」と称される。
日本では北海大黄、信州大黄の二品種が北海道、長野、群馬で栽培されています。信州大黄は朝鮮大黄と大黄を交配させたものである。生薬として利用されているものの殆どは中国産である。
(成分)
ジアントロン誘導体 (センノシドA〜F) 、アントラキノン誘導体 (クリソファノール、エモジン、アロエエモジン) 、ナフタリン誘導体、タンニン類、スチルベン誘導体
(ラポンチシン、デオキシラポンチシンなど) を含有する。
(応用)
緩下、健胃薬。漢方では実証タイプの血毒を排除し、通利を促し、胸満、宿便、食滞、便秘による腹痛、化膿性腫脹を治す。
(処方例)
大承気湯、小承気湯、大柴胡湯、大黄甘草湯など。
(用法・用量)
煎剤、丸剤、散剤、0.5〜10g。6.4g (3〜30g) 。粉末を用いる際は一回分量0.7〜1.4g、1日1〜3回とする。煎用する場合は長時間煮沸しないようにする。処方体質によっては大黄を酒蒸し、酒浸したものを用いることがある。これは修治の一つで、酒によって寒を緩め大黄のもつ強い薬性をおさえるものです。大黄は服用量、体質および症状条件によってその作用に著しい差異があるから、服用に際しては十分な注意が必要です。本来大黄の効能は毒の排除であり、瀉下作用はその一部にすぎないので、単なる下剤でもない。
大黄 中国 刻み 500g
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大黄 中国 粉末 500g
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大黄(錦紋) 中国 刻み 500g
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大黄 日本 刻み 500g
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