中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第47号 2003年3月3日
江戸時代の薬(万金丹)漢方薬膳料理(サンシシ)
江戸時代の薬(万金丹)
「越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて万金丹」と唄われた万金丹が伊勢詣でのお土産だったのはご存知だろうか。
朝熊岳の山頂付近の金剛証寺で売っている。
万金丹は戦前までは飛ぶように売れ、万金丹本舗の前は人だかりのため道を通りすぎるのも大変だったという。
白蛇にまつわる菩薩伝説などもあって、有難く頂く薬だったのです。
万病に効く金剛証寺のくすりということで万金丹となったということです。
戦時中は外地の兵隊の慰問袋にも入れられたという。
処方は沈香、丁字、肉桂、甘草、阿仙薬、氷餅粉、麝香が配合されている。
昔ながらの製法で、朝熊岳の寒の水を使い薬草を練り合わせるという。
寒の水はカビが生えにくいからだという。
それでもカビははえるけど。
まあそれはともかく、自然に従って、粒状にして網棚に乾燥し、三年を経て出荷するという、極めて伝説的な薬です。
暑さあたり、寒さあたり、食あたり、毒消しに効くのだという。
風邪のときは万金丹20粒に生姜三切れを煎じて飲むといいという。
漢方薬膳料理(サンシシ)
一.山梔子を土鍋に入れ、水を足して強火で約二十分間煮込む。
二.卵はゆでて、卵黄だけ取り出し裏ごしする。
三.器に黄な粉、トウモロコシ粉、砂糖、イースト、ジャムをいれ、よくこねる。
適当な大きさにちぎってマッシュルームの形にする。
四.蒸し器にいれ、強火で15分間ほどむして皿に盛る。
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