| 中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン 「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第285号   2007年11月20日 
 薬湯の利用の仕方「パセリ湯」、薬茶の楽しみ方「オケラ茶」-------------------------------------------------------------------------------- 薬湯の利用の仕方「パセリ湯」 「パセリ湯」 
パセリはヨーロッパ南東部原産のセリ科の多年草で、古代
ギリシャの時代から香味料として利用されてきた野菜である。 
和名はオランダゼリとよばれたが、今ではパセリが一般的
呼称となっている。 パセリの葉や茎をちぎると強い芳香を
放つが、これは精油成分のせいである。 
ほかにもビタミンA,Cなどが豊富に含まれている。 
パセリの効果は消臭作用でワキガに悩むひとにはうってつけ
といえる。 またリュウマチ、神経痛、うちみ、ねんざ、外傷 
のほかストレス解消や安眠にも効果がある。 
一回分として、市販されているパセリ二束を適当な大きさ
に刻んで袋につめ、これを浴槽にいれ水からわかして入浴
する。 
 薬茶の楽しみ方「オケラ茶」 「オケラ茶」 
京都、祇園の八坂神社におけら参りという行事がある。 
大晦日の夜に火を焚きおけらをくべる神事が行われている。 
おけらをくべたこの火を、縄に移し持って帰り、元旦のお雑煮
を作る種火に用いると一年間無病息災に過ごすことができると 
信じられている。「おけら参り」として親しまれている。 
大晦日の京の街を火縄をくるくる廻しながら帰る人々の姿は京都
の風物詩として広く知られている。 
正月に飲む「屠蘇散」にもこのおけらが配合されている。 
屠蘇散にはこの他、山椒、防風、桔梗。蜜柑皮、肉桂皮が配合
されているがこれを元旦の朝、お燗をしたお酒に入れて飲むと
一年間無病息災でいられると伝えられている。 
おけらは漢薬名を朮 (じゅつ) と言う (求ではない) 。 
オケラ茶を作るにはオケラを約五十グラム、熱したフライパン
の上にアルホイルを敷きその上で芳ばしい香りがするまで炒る。 
炒り終わったらのり缶などで保管し、その都度三〜五グラム
を急須にいれ、熱湯を注ぎ飲む。 
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