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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第185号 2005年11月24日
江戸時代の薬(人参(にんじん))、薬酒の楽しみ方(地膚酒(じふしゅ))
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人参(にんじん)
「人参(にんじん)」
江戸時代には高貴薬として病身の親に人参を飲ませるため 苦界に身を沈める娘が多くいたことはよく知られている。
野菜の人参はセリ科だが、高麗人参はウコギ科の多年草である。
日本に渡来したのは享保の初期で、幕府が種子を与えて栽培 を奨励したことから御種人参ともいわれる。
当時、労咳と呼ばれた肺病は薬がなく人参に頼るしか術は なかった。
当時は労咳は今のガンのようなもので、不治の病 であつた。
高麗人参は弱った体力を補い、新陳代謝機能を 回復させる作用があり、食欲不振、体力増強にも効果が確認 されている。
特に白参の根を湯通しして蒸気で蒸したあと乾燥させたものが 紅参である。
生の根を一日天日で乾燥した後、硫黄でいぶして 再び天日干しするという方法もある。
紅参は免疫力を高める 作用があるというので、注目されている。
薬酒の楽しみ方
「地膚酒(じふしゅ)」
地膚子百五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル。
合わせて壜にいれ密栓して四十〜六十日間貯蔵する。
種子の皮がかたいので、早急に成分は浸出しないで、二 ヶ月たてば熟生する。
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