厚朴（こうぼく、コウボク）：漢方薬、生薬の通信販売

●厚朴（こうぼく、コウボク）

第二類医薬品、厚朴は神農本草経の中品に収載されています。

(起源)

日本産はモクレン科のホオノキ (和厚朴) の樹皮。
中国産はカラホオ (川朴、湖北厚朴) 、またはその変種 (温朴、温州厚朴)の樹皮。
日本市場では中国産の厚朴を「唐厚朴」と総称します。

(産地)

1. 中国。川朴：四川省、湖北厚朴：湖北省、温州厚朴：浙江省、福建、湖南省。
2. 日本(長野、福島、香川、鹿児島) 。
3. 韓国

(成分)

精油、アルカロイド (マグノクラリン、マグノフロリンなど) 、ジフェニール化合物 (マグノロール、ホーノキオールなど) を含む。

(利用)

脂が少なく加工しやすい。刀の鞘にも用いられた。

(香り)

辛みのある香りで香り高いほど良品。噛むと残るものがあるのが和厚朴。噛んでもかすが残らないのが唐厚朴。

(処方例)

半夏厚朴湯、小承気湯、五積散、平胃散。

(用法・用量)

煎剤、散剤、丸剤。1日1〜5グラム。

(類似生薬)

韓国産厚朴にはホオノキの樹皮以外に、クスノキ科のタブノキなどタブノキ属の樹皮が、一名「薄朴」の名で流通します。
中国では厚朴の花を「厚朴花」と称して厚朴と同様に用いられます。

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