五淋散（ごりんさん）処方解説：漢方薬の通信販売

膀胱炎の漢方薬/五淋散（ごりんさん）

当ページは五淋散処方の解説をしております。

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五淋散（ごりんさん）【和剤局方】

【五淋散の処方解説】五淋散は膀胱に熱証があり膀胱炎を起こす方に使用する漢方薬である。膀胱に湿熱がありやや尿の出が悪い、疲れが蓄積して体力が低下すると膀胱炎症状となる方に用いる。小便は豆を煮た煮汁のような様子。

膀胱炎には一般的に抗生物質が使用されるが、抗生物質を使用して尿が一時的に綺麗になるけれど中止すると再発してしまう慢性膀胱炎によく効く便利な処方。

五淋散は５つの淋証を治療する。熱淋・気淋・労淋・膏淋・石淋の５つが該当する。

熱淋は痛みが強い急性の尿路感染症すなわち膀胱炎。

気淋は神経性頻尿、前立腺肥大症。

労淋は過労や乱れた性生活からくる排尿異常。

膏淋は尿がクリームやお米のとぎ汁のように濁ること。

石淋は尿路結石で排尿障害や痛みが強いことをいう。

「肺気不足して膀胱に熱ありて、水道通ぜず、淋瀝して出でず、或いは尿豆汁の如く、或いは砂石の如く、或いは冷淋にて膏の如く、或いは熱淋にて尿血となるを治す。」（和剤局方）

構成生薬(五淋散・万病回春)

目標

膀胱に熱を有して尿意があるが出し渋る。排尿痛や残尿感があり膀胱刺激症状を伴う。尿を観察すると混濁している状態。

適応症

膀胱炎、尿道炎、膿尿、血尿、膀胱結石、尿路結石、前立腺炎、膣炎、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣周囲炎、骨盤腹膜炎、虫垂炎

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