中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第306号 2008年5月11日
薬湯の楽しみ方(人参湯)、江戸時代の薬(救民妙薬)
薬湯の楽しみ方(人参湯)
「人参湯(にんじんとう)」
人参は御種人参のことで朝鮮人参とも呼ばれる。
江戸時代から幕府の奨励策により長野、福島、島根などで栽培されはじめた。
細胞賦活、強精、精神安定、新陳代謝の促進など優れた働きがある。
薬湯に入浴すると、皮膚を清浄にし、炎症を抑え、老化を防ぎ、きめの細かい美肌作りに高い効果があるばかりでなくストレス解消、安眠、疲労回復に効果がある。
一回分としてヒゲ根一掴みを袋に入れ、十五分ほど煮出し、この煮汁と袋を風呂に入れ、よくかき混ぜてから入浴する。
朝鮮人参は高価だから安い髭の根で十分である。
江戸時代の薬(救民妙薬)
「救民妙薬」
元禄年間に救民妙薬という本が発刊された。
今で言う家庭の医学というところだろうか。
内容は各種の病、中風、エキリ、食傷、めまい、打ち身、つき目、脱肛、痔、頭痛など百種の病に対応するにはどうすれば良いか、病気の説明や治療に用いる薬物について解説がされている。
治療に用いる生薬は主として民間薬で、山野で採集できるものや薬種屋で買い求めできものばかりである。
しゃっくりには柿の蔕(へた)を粉にして使う、また無花果(いちじく)は葉を煎じて、その液でおしりを洗うといいとか。
淋病には車前子(しゃぜんし)の葉、根、実、ともに生ですりたて酒にて用いる。 うどんの粉は焼酎でときつけると打ち身にいいというのも紹介されている。
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